車のローン審査に通らない人は車が買えないのですか?

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今度私の親戚が、車を購入する予定らしく私にその時に備えて相談しにきました。私は別に車の販売員でも運転関係の仕事をしているわけでも無いですが、その代わり仕事でもプライベートでも運転する事が多く、そんな生活が10年以上続いている事もあって頼もしく見えたのかもしれません。まあ頼られて悪い気はしませんでしたので、内装やお勧めのアクセサリーなどに答えていきました。

その中の質問の一つにて、すぐには答えられなかったものがあるので、今回はそれを親戚に代わりましてお聞きしたいと思います。親戚が聞いてきたその質問とは『車のローン審査に通らない人は車が買えないの?』というものでした。私は車を購入する時に審査落ちした事なんて無いので落ちた時の事なんて全く考えた事が無く、すぐに教えてあげられませんでした。

そもそも、車のローン審査に落ちた人なんて身の回りにも居ませんでしたし…親戚はこれが初めての購入という事で、それなりに不安になっているみたいなのです。

ローン審査に落ちて車が買えなくなるとは思えないのですが、実際に経験していないので私は答えかねています。よろしくお願いします。

一括購入か他のローン会社に頼むかが対策ですね

車のローン審査に落ちた後どうするか…これって、案外多くの人が知らないし、そもそも落ちた後の事を考えている人が少ないせいで質問自体も結構少なかったりするんですよね。とはいえ、質問に需要が無いというわけではなく、質問者さんの親戚のように初回の購入なら心配するという気持ちも分かります。そこで分かる範囲にてじっくりお答えしていきたいと思います。

まず極端な理屈かもしれませんが、融資の審査落ちをしても一括購入が出来るのなら、それで全て解決いたします。ローンというのは一括では払えない人以外に「一括で払うと預金が減りすぎるから分割しよう」という人も利用しています。しかし後者の場合で審査落ちして仕方なくとも一括払いができるのなら、もちろんそれで購入は成立いたします。むしろ一括で払えるのならそうする方が、利息が発生しない分長い目で見ればかなりお得です。

しかし、車のローン審査に落ちても尚ローンが良いという場合ですと、多少面倒かもしれませんが対策はあります。この場合、別のローン会社や銀行に頼ってみるという方法があります。販売会社でローンをそのまま申し込むという人が多いと思われますが、何もそこだけが車のローンを扱っているわけではありません。

最寄りの銀行や、そのほかのローン会社が申し込みを受け付けておりますので、そちらに頼ってOKが出ればローンが成立します。一箇所に落ちても諦めなくて良いというのは、カードローンなどと似たような感覚ですね。

現状はこの二択となります。一括払いができるなら、そもそもローンを組まないという選択肢、そして仮に落ちたとしても実は銀行の車ローンがお得な事もある、という補足も伝えてあげましょう。
(⇒銀行のローン審査に関するおすすめ記事はこちら

車のローン審査に通らない人ってどんな人なの?

自動車は飛行機や船、電車と言ったような移動手段が十分に確保された現代であっても、非常に価値の高い財産となっています。

免許を取得しているかどうかということが就職において重要視されることもありますし、免許を取った多くの人が、一度は自動車の購入を検討するようになっています。

とはいえ、自動車は非常に高額な物です。中古車であっても数十万円はしますし、新車であれば百万円、数百万円と言ったような非常に高額な費用が必要になります。そうした費用を、自身の給与だけで全て捻出するというようなことは非常に困難です。

ですが、どういった生活をしているにしろ「自動車が必要だ」と感じられることは少なくありません。そこで多くの人が利用することとなるのが、銀行などによって運営されている「自動車ローン」です。自動車の取得に必要な費用を一時的に銀行などから借り入れ、返済の期日には利息を付けて返済することで自動車を購入するのです。

しかしながら、自動車ローンは誰でも利用できるようなものではありません。自動車のローン融資が行われる前には「ローン審査」が行われるようになっています。この自動車のローン審査では、それぞれの消費者が債務者、つまりお金を借りる人となった際、最後までしっかりと返済していく能力があるかどうかということが評価されることとなっているのです。

このローン審査においてはそれぞれの人の返済能力を含め、信用の度合いなどを総合的に判断することによって行われます。そうした中では少なからず「審査を通らない」と言うような人が出てくることとなるのですが、さて、それではこの「自動車のローン審査に通らない人」というのはどういった人になるのでしょうか。

まず最初に覚えておきたいのが、ローン審査で最も重視されるのは「返済をできるかどうか」というところにあるということです。ローン融資は寄付ではなく、一時的にお金を貸すものです。

そして、お金を貸した後には利息を付けて返済してもらわなくては、銀行にとっては何の旨みもないものになってしまいます。

そのため、自動車のローン審査を通らない人と言うのは、最終的に「返済してくれないリスクがある」と判断された人と言うことになるのです。

ではどういったケースだと「返済してくれないリスクがある」と判断されるのかと言うと、まず何より問題になってくるのが「返済能力自体に疑問がある」と言うような場合です。

例えば200万円のローンを5年で返済するというプランを組んでいるのに、アルバイトであるために年収が50万円にも満たないという場合などがこれに該当します。200万円のローンの返済は単純に計算すると、元本だけでも年間40万円を返済しなくてはなりません。

実際には利息が付くためにこれよりも少し多い金額となってくるわけですから、こうした人が完済まで返済をしていけるかと言うと、非常に怪しいと言わざるをえません。

「どれくらいの余裕があれば良いのか」ということは金融機関ごとに判断基準が異なってくるために一概に判断をすることは出来ないのですが、それでもこうした収支のバランスが明らかに取れていないケースは審査を通ることはできないと考えて良いでしょう。

また、この「返済能力自体に疑問がある」というところで見落としがちなのが「雇用の安定性」というところです。現代の社会では不労所得を得て暮らしている人もいるのですが、それであっても殆どの人は「働く」ということによって給与を受け取って生活をしています。

この「働く」ということを続けていくには、「雇用されている」という状態が長く続いていかなくてはなりません。ですが、現代では「終身雇用」という考え方は既に崩壊していると言っていい状態になっています。

どのような人でも解雇をされる恐れはあり、そして解雇をされれば生活すらままならなくなることもあります。そうした中で金融機関は、ローンとして融資する際にも「本当に長く働いていくことができるのか」ということが重点的に評価されることとなります。

この雇用の安定性はどのようにすればカバーできるのかというと、何よりも大切なのが「長く勤務している」ということです。

例えばある企業に勤め始めて半年もたっていないというような人と、20年間勤めているというような人がいたとするのであれば、殆どの人は「20年間務めている人」の方が今後も長く働いていくだろうと予測します。

もちろん、実際のところは誰でも仕事を退職するリスクがあるのですが、それでも基本は「長く務めているほど安定性は優れている」と評価されるのです。新入社員などがローンを組もうとした時に断られるという原因には、少なからずこうした「雇用安定性」が関係してくることとなります。

また、これらの「返済能力」以外のポイントとして、ローン審査で重視されることとなっているのが「信用情報」についてです。

信用情報とはそれぞれの消費者に対して与えられた、それまでの金融機関の利用履歴の情報などになっていますが、この情報は金融機関が融資審査をする場合、かならずチェックされるポイントとなっています。

もしこの信用情報の上に「返済の滞納」や「自己破産などの債務整理」といったような情報が記録されていたのであれば、それはその人の信用を著しく傷つけるものとなってしまうのです。

金融機関のローン審査においてはそれぞれの人の信用がチェックされるということは先にも触れましたが、この信用情報に瑕疵があるというような状況になってしまっている場合、その人が融資を受けることは非常に困難となります。

いくらその人が心を入れ替えたり、しっかりとした収入を確保していたとしても、契約の違反をしてしまったという事実がある以上は「普通の人よりも返済してくれないリスクが高い」として評価されざるを得ません。

そうした評価をされている以上、現段階でどれだけ収入が安定していても、融資をしてもらえる可能性はかなり低くなってきます。

しかしこの「信用情報の瑕疵」というものが永遠に残るものなのかと言われれば、そうではありません。

それぞれの瑕疵の種類にもよりますが、最も記録が長く残る「債務整理」の情報であっても、5年が経過すれば信用情報から抹消されるのが一般的です。

ですから一度自己破産によって債務を帳消しにしていたとしても、それから5年が経過しているというのであれば、また普通にローン審査を受けることは可能となるのです。

ただここで少々注意が必要なのが、「5年で消えるのは信用情報の履歴のみである」というところです。金融機関では通常、それまで取り扱ってきた消費者の情報の多くを記録するようになっています。
それぞれの消費者がいつどういった取引をしたのかと言うようなことは、自社の利益を保護するため、また消費者の権利を保護するために必要な行いです。

ですが、この情報の中には時として「契約違反を行った」と言う情報も記録されることがあるのです。
そうした情報の多くは非公開の情報となりますから、消費者が一般的に知るということはできませんし、他の金融機関と直接共有されるということもありません。

ですが、こうした記録が残ってしまっている限りは、かつて迷惑をかけたことがある金融機関からはもう融資を受けられないというようなことがあり得るのです。ですから、もしもかつて返済の滞納や債務整理などで迷惑をかけたことがあるというような場合なのであれば、その金融機関を利用することは諦めなくてはならないケースも出てきてしまうのです。

自動車のローン審査は、基本的にはしっかりとした信用がある人ならば問題なく通過できるものです。
であるにも関わらず審査が通らないというようなことになってしまっているのであれば、まずは自分の状況や情報に問題がないかどうか、また貸し付けの条件は問題がないかどうかということを確認するように心がけましょう。

【参考ページはこちら】
車のローン審査に通らなくても車は買えるの?

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