銀行のローン審査はすでに消費者金融から借りていると厳しい?
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銀行から借りられるカードローンを検討しているH(仮名)という者です。検討しているならさっさと申し込めば良いのではと思うかもしれませんが、すでに私が消費者金融のカードローンを持っていて、それを使ってお金を借りているというのが問題なのです。
消費者金融のカードローンはちょっと前に必要に駆られて作る事になり、当初は一番近くに契約機があったからという安直な理由にて選んだのです。最初はお金を借りられるようになっただけでもありがたかったし、操作性とかに文句があるわけではありません。
しかし返済の途中にまたちょっとお金を借りなくてはいけなくなってしまい、何と無しに普段向かう銀行のカードローンについてのパンフレットを見てみたのですが…銀行の方が金利が結構安いのですね。そんな差があるなんて知らなかったので、後から後悔してしまいました。
だから次の入り用には銀行のカードローンを使いたい…そう思ったのですが、良く考えるとまだ消費者金融から借りた分を完済していないのですよね。この状態だと、やっぱり銀行も貸してはくれませんか?
借り換えなども出来る事を考えると無理では無いですね
後からより低金利なカードローンの存在を知る…この悔しさ、お察しいたします。しかし、それに気付いて今後の利用を見直せるならHさんはしっかりしていると言えますよ。今からでも銀行カードローンを作ってそちらをメインにする事で、今後の融資利用も楽になる事は確実です。
ただ、消費者金融から借りていて銀行のカードローン審査が厳しくなる…というのは、融資の仕組みを考えると仕方が無いですね。消費者金融の利用状況というのは銀行のカードローンの保証会社の多くが消費者金融である都合上、どうしても分かってしまいまして、総量規制による制限が銀行には無いと言えど返済能力を鑑みて、難易度があるのは事実なのですね。
ただ、絶対に無理というわけではありません。Hさんは借り換えというサービス名を聞いたことはありませんか?これは、すでにお金を借りている人がより低金利な融資を受けてから今借りている分を完済し、その後はその低金利の借り入れ先に返済を進めていく、というものです。
銀行のカードローンというのは、基本的にこういう使い方をダメとは言っていません。中には銀行側が使い方としてお勧めしているという事もあり、それは裏を返せば「すでにお金を借りている方でも申し込めます」と言っているようなものです。
だから、消費者金融ですでに借りている事が申し込めない事に繋がっているわけではありません。十分希望はありますし、不安なら申し込み時に借り換えにも使う事を相談してから大丈夫か聞いてみると良いでしょう。借り換えが出来るほどの限度額が用意されるかは保証はされませんが、ダメと言われることはほぼありません。
【参考ページはこちら】
銀行ローン審査に通れないのはいろんな支払いがあるから?
銀行のローン審査はどこをチェックしているの?
現代の日本ではどのような人でも「お金」を使わなくては生活することができません。日々の食事においてもスーパーなどで買い物をしなくてはなりませんし、現代の取引において現金を全く介さずに物を購入するというようなことはほぼ不可能と言ってよいでしょう。
そうした中で現金を預かって保管する役割を担うのが「銀行」ですが、銀行の業務は預金業務のみではありません。確かに預金業務は銀行にとってもっとも重要な業務の一つであるということは間違いないのですが、銀行にとって重要な業務は他にもあります。
他の重要な業務の中でも、特に消費者にとって結びつきが強いのが「ローン融資」です。住宅や自動車、教育など、それぞれの消費者がまとまったお金を用意しなくてはならないというような場合、その全てを貯金だけで賄うということは容易ではありません。
先に挙げた中では特に住宅などはその代表格であり、数千万円のお金を支払うということになったのであれば、殆どの人は住宅用のローン融資を利用するということになるのです。
ローン融資ではそれぞれの消費者に対してまとまった金額を貸し付け、長期にわたって利息を付けて返済してもらうことで銀行は利益を上げるのです。
しかしこのローン融資を利用したいと消費者が言ったところで、無条件で融資をしてくれるというような銀行はありません。銀行がローン融資をするというような場合には、消費者の返済能力を確認するために間違いなくローン審査を行うことになっているのです。
さて、それでは銀行のローン審査はどういったポイントをチェックし、融資の判断をしているのでしょうか。このローン審査のポイントについてはそれぞれの銀行の判断による部分が大きく、全く同じ条件の人であっても、銀行が変われば融資をしてもらえないということがあり得るということには注意が必要です。ですが傾向として、銀行のローン審査でチェックされるのは主に二つのポイントになります。
まず最初のポイントとなるのが「収入」のポイントです。いうまでもないことではありますが、ローン融資はあくまでも「融資」であり、消費者が借り入れたお金は期日までに利息を付けて返済しなくてはなりません。
そうした返済をすることができないというようなことになってしまっているのであれば、お金を借りることは不可能となるでしょう。その返済の元となるのは、それぞれの債務者の「収入」です。現代の社会では企業に勤めて給与を受け取って生活している人が殆どですから、ローン審査においてはその人がどれくらいの給与を受け取っているのかということが特に重視されます。
例えば融資を受けたのち、一年で返済しなくてはならない金額が200万円であるとして、収入が100万円しかないというような状況になってしまっているのであれば、それは到底返済できるものではありません。
その状況にある消費者に対して融資をしてしまうと、銀行は貸し倒れ、つまり融資したお金が返済してもらえないというような状況になってしまいます。
銀行は主に預金として借り入れたお金をローン融資に回し、利息という形で利益を得ています。つまりローン融資をした後で貸し倒れということになってしまったのであれば、それは顧客から預けてもらったお金を無駄にするということになるのです。
そうした状況が続いて経営状態が悪化してしまったのであれば、市場におけるその銀行への信用は失われることとなってしまいます。
信用の失墜は銀行にとって致命的な問題になりますから、銀行のローン審査においては収入面をチェックし、本当に返済できる相手にしか融資をしないというようになっているのです。
(⇒ローン審査に通りやすい職業ってあるの?)
では「どれくらいの収入があれば問題ないのか」ということについてですが、これはそれぞれの人の条件によって大きく異なってきます。
もちろん収入が多ければ多いほど良いということには間違いありませんが、収入が少ない場合であっても住宅を持っていたり、土地を持っていたりするというのであれば、万が一返済不可能になった場合、それを売却して返済に充てるという約束をすることで融資を受けられる可能性があります。
またそうした財産がないというような場合であったとしても、返済不能に陥った際、代理で返済をする人を保証人として事前に定めておけば融資を受けることができるケースもあります。融資審査における収入については、それぞれの消費者が銀行に直接確認した方が無難と言えます。
また、この「収入」という面で注意しておきたいのが「自営業者」の場合です。自営業者は月々にある程度一定の給与を受け取るということができず、自身の事業の利益に依存した収入となります。
そして事業利益が毎月一定であるということは殆どありませんから、審査においては長期的に安定した収入があるかどうかがかなり重視されてきます。
場合によっては収入がしっかりしていても、自営業者だからという理由で融資を断られることもありますから、このポイントは事前に確認しておきましょう。
さて、それでは銀行のローン審査における二つ目のチェックポイントは何かというと、これは「支出」になります。支出というとイメージしやすいのが、日常の生活における生活費や、賃貸物件の家賃、電気やガスなどの公共料金などになりますが、銀行のローン審査では「債務状況」が特に重視されることとなります。
ではどうして債務状況がチェックポイントとして扱われるのかというと、既に他の銀行などからお金を借りているということは、それだけでその人の財政を悪化させているということが想像できるからです。
例えば年収が300万円の人が年間に100万円を返済していくということは不可能ではありませんが、既に別の銀行から100万円の融資を受けているというようなことになってしまうと、その債務者が返済するべきとなるのは年間200万円になってしまいます。
年間の収入の半分以上を返済に費やすというような収支バランスは、誰が見ても健全な物であるとは言えません。そういった生活を長く続けていくことが出来るかと言われれば疑問を持たざるをえませんし、銀行にとってみれば、そういった疑問が出るような債務者に対しては融資をしたがらないのが基本なのです。
それではこの支出についてより良い評価を得るにはどうすればよいのかというと、最も有効な対策となるのが「債務を減らす」というところになります。
他の債務が原因で評価が悪化しているというのであれば、他の債務を完済しているのであれば評価の悪化は無くなります。
もちろん現実的にはすぐに対応できないというようなこともあるのですが、最も効果的な対策であることは間違いありません。
債務を一度に減らすことができないというような場合であれば、収入を増やすことで返済能力を証明したり、借り入れる金額を減らすことによって返済額を無理のない範囲内に収めるというような方法で解決できることもあります。
とはいえ、こうした判断はやはりそれぞれの銀行によって異なってくることとなりますから、もし債務状況が原因で融資をしてもらえないというようなことになったのであれば、銀行の担当者に助言を求めるようにするとよいでしょう。
銀行のローン審査においてはそれぞれの消費者の情報が細部までチェックされるようになっています。
そうした情報の中には消費者が自分から銀行に伝えるような情報もあるのですが、もしそこで嘘をついてしまったりすると、銀行からの信用は大きく失われることとなってしまいます。
ここまでに挙げた条件をチェックしていけば銀行のローン審査はかなり通過しやすくなるでしょう。ローン融資を受けることを検討しているのであれば、事前に準備をしておくことが重要になってきます。
事前にお金を借りなくてはならないということが分かっているのであれば準備をしておくことが必要になりますし、突然融資を受ける必要がでるということもありえますから、普段から自身の信用などについてはしっかりと考えておく必要があります。
安直に銀行からお金を借りてしまっていると、本当に必要な段階になって借りることができないというようなこともあり得ますから、しっかりと注意しておきましょう。